浮世絵に影響を受けたヨーロッパの画家たち

ヨーロッパの印象派の画家たちに、浮世絵がかなりの影響を与えているは、よく知られていますね。モネ、マネ、ゴッホ、ルノアールなど、有名な画家たちが、浮世絵に影響を受けた絵を描いていますが、当時浮世絵に影響を受けなかった画家の方が少なかったとも言われています。

浮世絵がヨーロッパに広まったのは、どうでしょうか。それは、江戸時代に陶器などをヨーロッパに輸出する際、陶器等が割れないように、和紙でくるんだり、陶器の回りをくしゃくしゃと丸めた和紙で囲みました。今でも、瀬戸物等を段ボールで持ち運ぶ時、古新聞にくるんだり、丸めた古新聞で瀬戸物を保護しますよね。江戸時代に古新聞はないですから、その代わりになったのが、浮世絵が描かれた和紙だったのです。浮世絵は、今でこそ価値がありますが、当時は1枚300円くらいでした。ですから、大事に手元に置いておくと言うよりは、そのように廃物利用されていたのです。でも、古新聞と比べて、ふと勿体ないという気がしますが・・。

そのようにしてヨーロッパに輸出された箱の中に、人々はくしゃくしゃに丸められた和紙にきれいな絵が書いてあるのを見て、感嘆のです。それも今まで見たことのない絵で、ヨーロッパのそれまでの絵は、断じて違うものでした。それを当時の画家たちも見て、衝撃を受けたのです。当時の画家たちは、自分たちの芸術に行き詰まりを感じているところでした。それが、浮世絵に接して、かなりのインパクトを受け、影響されて行ったのです。

浮世絵の書き方は、遠近法などは用いていませんし、出来るだけリアルに描くというこもしていません。葛飾北斎の神奈川沖浪裏などは、見えるはずの無い富士が遠くに思え、画面半分は壮大な波で占められています。ですが、それにより、海のうねりの凄さが正に迫ってしまう。それまでの西洋絵画は、写実的絵が殆どでした。また、構図のとり方にも浮世絵という根性は一向にありませんでした。当時の画家たちが浮世絵を見て、度肝を抜かれるとともに、新鮮味を感じたはずです。

マネやドガの中心をずらした構図は、明らかに浮世絵によっているようです。また、ゴッホも浮世絵から明るい色あいの影響にあたっていますし、それだけでなく、絵の背景に浮世絵を描いたりしています。ゴッホの有名な「タンギー爺さん」などは、お爺さんの後ろの背景はすべて浮世絵で埋め尽くされているほどだ。こちら